「どれを信じてよいか分からない」と感じるのはなぜか
がんと診断される前後は、多くの方が少しでも情報を得ようとインターネットで調べます。しかし、検索すると個人の体験談や広告、根拠の不確かな情報まで数多く表示され、内容が食い違うことも珍しくありません。
「砂糖はよくない」「砂糖は適量なら問題ない」「肉はよくない」「肉は食べた方がよい」など、正反対の情報に出会い混乱してしまう例もあります。情報が多すぎて選べないのは、あなただけではありません。同じように悩む方は多くいらっしゃいます。
信頼できる情報を見分ける3つの視点
1. 「誰が発信しているか」を確認する
まず、発信元(運営者)と根拠を確かめることが大切です。公的機関や医療機関が運営する情報は、根拠を示したうえで整理されている傾向があります。AIがまとめた情報などは、引用元によって誤りが含まれることもあるため、元の情報源まで確認しましょう。
2. 公的な情報サイトを起点にする
信頼できる起点として、国立がん研究センターが運営する「がん情報サービス」があります。がんの疑いがあるときから治療後まで、検査や治療法の情報が整理されています。トップページから「診断と治療」や、がんの種類別のページをたどることができます。
3. 「自分の病状に当てはまるか」は主治医に確認する
インターネットの情報は一般的な内容です。治療法や適応は、がんの種類・進行度(ステージ)・部位によって異なります。気になる情報を見つけたら、そのまま鵜呑みにせず、がんを診断した医師やかかりつけの医療機関で確認しましょう。
主治医に聞きたいことを整理する方法
「短い診察時間で聞きたいことを聞けなかった」と感じる方も少なくありません。次のような工夫が役立つことがあります。
- 聞きたいことを箇条書きにして紙に書き出す
- 経過や気になる症状を手帳などに記録しておく
- ご家族や支援者がいる場合は診察に同席してもらい、メモを取りながら説明を聞く
こうした準備をしておくと、限られた時間でも確認したいことを伝えやすくなります。
よくある誤解・注意点
「がんに効く食べ物」「これをやめれば治る」といった情報がSNSや動画で数多く見られますが、個人の体験談や広告は、あなたの病状に当てはまるとは限りません。正反対の内容が並ぶこともあり、調べるほど不安が募ることもあります。民間療法や健康食品を試す前に、必ず主治医に相談してください。食事の悩みは、通院先の管理栄養士やがん相談支援センターに相談する方法もあります。